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放射線室

Radiology Room

放射線室

理念

病院の理念に基づき、患者さんのために最適な画像を提供し、診断・治療に貢献します。

基本方針

1. 接遇を心掛け、安心と安全な検査を実践します
2. 良質な画像を提供するため自己研鑚に努めます
3. 患者さんの被ばく低減に努めます
4. 他職種と連携し、チーム医療を実践します
5. 24時間、検査に対応し地域医療に貢献します

業務内容について

診療放射線技師7名が従事し、胸部・腹部・骨・マンモグラフィ等の一般撮影、病棟等でのポータブル撮影、透視検査、CT,MRI,術中透視等を医師・看護師と連携しながら診療、健診業務を行っています。また、ワークステーションで画像処理をすることにより、より診断に必要な画像を提供できるよう取り組んでいます。各モダリティ(装置)ごとに日常業務をローテーションすることによりすべての診療放射線技師が休日、夜間の救急診療に対応できる知識と経験を備えています。診療放射線技師7名でオンコール体制をとることで365日、24時間対応可能となっております。
診断・治療に役立つ画像を得るためには、患者さんの検査へのご理解、ご協力は欠かせません。診療放射線技師は得られる画像の最適化に努力いたしますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

機器紹介

  • 一般撮影装置(CR・FPD)
  • 乳房撮影装置(CR)
  • ポータブル撮影装置(2台)
  • 外科用イメージ装置(Cアーム2台)
  • 1.5TサイレントMRI
  • X線透視装置(DR)
  • ワークステーション(ZIOSTATION・AZE)
  • 80列マルチスライスCT
  • 画像保管伝送システム
  • X線骨密度測定装置(1台)

業務紹介

一般撮影は最もよく知らている検査です。X線を人体に照射し、透過してきたX線の強弱を画像化します。
撮影室は2室あり、胸部、腹部、頭部、全身の骨などを撮影しています。現在は医療画像のデジタル化が進んでおり、当院でも撮影装置を更新し、フラットパネル検出器(FPD:Flat Panel Detector)を用いたDR(Digital Radiography)システムで画像を得ています。FPDシステムは既存のCR(Computed Radiography)システムと比べ、検出感度の向上(被ばく線量の低減)、画像処理能力の向上、迅速な画像作成が可能(検査の短時間化)など、多くの点において改善されており、受診者の負担を少しでも少なく検査を受けれるようになっています。
また、ポータブル撮影装置による病棟出張撮影も行っています。
得られた画像は全て病院の画像サーバーに送られ、院内の電子カルテ参照端末で画像確認・診断が可能になっております。

検査時のお願い

X線写真に写るものについては、一般の方々が思われる以上にあります。
金属類は勿論ですが、ボタンのような硬質な樹脂などもそうです。
次のようなものは撮影部位、それに適した撮影条件などで画像上に写り、診断の妨げになる事があります。
※金属類やプラスチックは診断の妨げになる場合がございます。

もちろんすべての撮影が脱衣をしなければならないわけではありません。着衣のままでも問題ないものもありますし、また、こちらがご用意した検査着に着替えていただくこともあります。
検査担当技師が撮影部位・目的により判断いたしますので、ご協力お願いいたします。

マンモグラフィは、乳がんを見つけるために有効な画像診断のひとつで、やわらかい組織でできている乳房の状態を写し出す、乳房専用のX線撮影です。乳がん検診や、乳がん精密検査を目的に使用します。

乳がんの現状 乳がんは、増え続けています。
2015年の統計では、日本人女性の12人に1人が罹患し、日本人女性が最もかかりやすいがんとなっています。30歳代の比較的若い世代から増加し始め、40歳代後半から60歳代までが罹患率のピークとなっています。
乳がんを早期発見するために、20~30歳になったら、月1回の自己検診を行いましょう。
40歳になったら、月1回の自己検診に加え、2年に1回のマンモグラフィ検診を受けることが大切です。また、30~40歳代は、乳腺超音波検査も同時に行うことが理想的です。

マンモグラフィ検診を受ける方へ

当院では、原則、女性の診療放射線技師が撮影を担当しています。検査にかかる時間は、更衣から撮影終了まで含めて、約15分程度です。撮影時、上半身の衣類はすべて脱衣していただきますので、健診当日はワンピースなど上下つながった衣類での来院はお控えください。
当院では、片方の乳房に対し、通常2方向から撮影します。
乳房を平たく引きのばし、圧迫板という板でやや強めに押さえるように挟み、撮影します。これは、診断に必要な良い写真を撮るためにとても重要なことです。また、放射線の被ばく量を少なくする効果もあります。多少の痛みを伴いますが、より良い撮影のために、ご理解とご協力をお願いいたします。
撮影に関して気になる事があれば、遠慮なく撮影担当技師におたずねください。

骨密度測定検査では、X線を用い、軟部組織及び骨における、それらの減弱の割合の差から骨塩量を算出します。当院では、信頼性が高い最新の装置を導入し、エネルギーの異なる2種類のX線を用いるDXA(Dual energy X-ray adsorptiometry)法による検査を行っています。現在、様々な骨密度測定法がありますが、現時点ではDXA法が最も信頼の高い骨密度測定検査であるといわれています。 得られた検査データは全て病院の画像サーバーに送られ、院内の電子カルテ参照端末で画像確認・診断が可能になっております。結果は保存されますので、定期的な検査により、さらに精度の高い診断が望めます。

骨粗鬆症について 骨粗鬆症とは、骨強度が低下し、骨折リスクの高まる全身性の疾患です(2000年NIHコンセンサス)。骨強度は骨密度と骨質(微細構造,骨基質)によって規定されます。原発性骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症,男性骨粗鬆症)と続発性骨粗鬆症(ステロイド性,内分泌疾患,妊娠後)に分けられます。日本では、約1300万人(10人に1人)が骨粗鬆症にかかっていると推定されています。骨折の影響で寝たきりになったり、慢性腰痛に悩まされたり、背中が曲がったりして生活に支障をきたすなどの問題も発生しています。 腰椎や大腿骨の骨折で寝たきりにならないためにも、定期的な検査をおすすめします。

対象疾患 ≪整形外科≫
骨粗鬆症診断及び治療、骨折後の骨量増加の経過観察
関節リウマチの診断及び治療効果等の経過観察
閉経後の骨粗鬆症の早期診断、治療効果判定、卵巣摘出後の骨量減少の経過観察及び治療効果の判定
≪内科≫
続発性骨粗鬆症(内分泌性、薬物投与、栄養性、その他(糖尿病の合併症))
人工透析による骨量減少の経過観察及び治療判定
ステロイド投与による骨量減少の経過観察及び治療経過の観察
≪小児科≫
ビタミン、ホルモン等に起因する代謝性骨疾患及び先天性疾患の診断及び治療経過の観察人間ドック

検査時のお願い

骨密度測定検査では、一般撮影と同様に金属類は外していただきます。着衣のまま行えますが、検査着に着替えていただくこともございますのでご協力お願いいたします。
測定では、ムリな姿勢は必要なくリラックスして検査を受けられます。

透視検査ではX線を人体に照射し、透過してきたX線の強弱を画像化しリアルタイムに表示しながら撮影をしていきます。
主に下記に示す検査を行っております。

・胃透視をはじめとする消化管造影検査、内視鏡検査補助
・単純撮影(腹部単純撮影、骨単純撮影)
・非血管系造影検査(胆道系造影検査、泌尿器系造影検査、脊椎造影など)
・非血管系IVR(ERCP、ileus tubeなど)

当院ではI.I.(イメージインテンシファイヤ)を搭載したデジタルX線TVシステムで画像を得ています。
得られた画像は全て病院の画像サーバーに送られ、院内の電子カルテ参照端末で画像確認・診断が可能になっております。

CT(Computed Tomography)検査とは、体の周囲を回転しながらX線を照射し、体を透過してきたX線の強弱を検出器で受け取り、その強弱の情報をコンピュータで解析・計算し、体の輪切り(断層像)画像を得る検査です。また、輪切りの画像を元にデータを再計算することにより3Dや任意の方向の断層像も得ることができます。
当院では、Ai技術を駆使し、被ばく低減機能が搭載された、高性能80列のマルチスライスCTを導入しています。撮影時間が短時間ながら、低被ばく(被ばく線量最大75%低減)かつ高画質(ノイズ最大50%低減)で、全身の各部位・目的に応じた検査による画像診断が可能となります。長時間の息止めや体位固定といった苦痛も軽減されます。
得られた画像は全て病院の画像サーバーに送られ、院内の電子カルテ参照端末で画像確認・診断が可能です。
詳しい検査内容等は、医師またはスタッフまでお気軽にお尋ねください。

検査時のお願い

CTでは、一般撮影と同様に金属類は外していただきます。また、一般撮影と同様に微細なものも写りますが、検査の性質、画像の成り立ちが異なりますので着衣にボタン(非金属)があっても検査に差し支えないときがあります。しかし、やはり脱衣していただかないといけない事もあり、検査着に着替えていただくこともございますのでご協力お願いいたします。
※金属類は診断の妨げになる場合がございます。

また、各診療科での検査依頼時に絶食や薬の休薬の指示がでることがありますのでご注意ください。
当院のCT検査は予約制ですが、緊急検査の有無、検査状況により予約時間通りに検査が行えない場合があります。予約時間を守るよう努めておりますが、完全予約制ではありませんのでご了承願います。

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)は、強力な磁場を発生させる超電導磁石により、核磁気共鳴現象という物理現象を応用し、人体の断層像を得る検査です。MRIとCTはよく比較されますが、決定的に異なるのはMRIはX線を使用しないという事です。また、画像を得る原理がCTとは全く異なります。CTに比べ撮像に関して多くのパラメータがあり、それらをどのように組み合わせ選択するかにより(撮像条件・パルスシーケンス)各臓器間のコントラストが大きく変化します。担当技師は、臓器・検査目的別にシーケンスを組み、検査にあたっています。また、CTと違い人体の断層面は輪切りだけでなく任意の断層面を直接撮像できます。加えて、MRIでは造影剤を用いなくても血管や胆管を画像化することができます。
当院では音の静かな1.5テスラの装置を導入しております。
得られた画像は全て病院の画像サーバーに送られ、院内の電子カルテ参照端末で画像確認・診断が可能になっております。

検査時のお願い

MRI検査は非常に強力な磁石でできた丸い筒の中に入り、磁気の力を利用して撮影する検査です。金属類を身に着けていますと、画像が乱れて検査に支障をきたすだけでなく、MRI装置に金属が磁力で引っ張られて飛んだり、装置に引っ付いたりするため大変危険です。撮影室内では、撮影部位に関係なく、金属物は全て外していただくようにお願いいたします。
※金属類は診断の妨げになる場合がございます。

また下記のものは検査室への持ち込みは厳禁ですので注意をお願いします。

・眼鏡
・ピアス
・イヤリング
・ネックレス
・指輪

・ヘアピン
・バレッタ
・ウィッグ
・かつら
・コルセット

・腕時計
・鍵
・金属小物
・ライター
・財布

・紙幣クリップ
・小銭
・コイン
・メダル
・入れ歯

・携帯電話
・スマートフォン
・タブレット
・磁気カード
・エレキバン

・カイロ各種
・マスク(金属の入っているもの)
・保温用下着
・矯正下着等

検査を受けられない可能性がある方

次のような方はMRI検査を受けられないことがあります。検査を勧めていただいた医師または看護師にご相談ください。実際に検査を受ける際には必ずスタッフに申し出ていただきますようお願いいたします。

・心臓ペースメーカーを留置されている方
・人工内耳の方
・古い人工心臓弁の手術を受けられている方
・血管へのステント留置術を8週間以内に受けられた方
・脳動脈クリップが入っている方
・骨折等によりボルト固定がされたままの方
・チタン以外の人工骨・人工関節が入っている方
・眼に微細な金属片が入っている方(または入っていると疑わしい方)

・磁力装着義眼の方
・歯科用磁性インプラント(アタッチメント義歯)の方
・美容整形術で金糸等を植え込まれた方
・その他体内に金属物を入れられている方
・刺青・タトゥーを入れられている方
・閉所恐怖症の方
・妊娠されている(または妊娠が疑わしい)方

その他の注意事項

MRIはその検査の特性上、注意すべきことが数多くございます。
安全に検査を遂行するために、スタッフの指示にご理解とご協力をお願いいたします。

  • 問診や更衣の時間が必要ですので、予約時間よりお早めにおいでください。
  • 当院のMRI検査は予約制ですが、緊急検査の有無、検査状況により予約時間通りに検査が行えない場合があります。
    予約時間を守るよう努めておりますが、完全予約制ではありませんのでご了承願います。
  • 造影検査時には絶食の指示があると思いますので食事はされないようにお気を付け下さい。
  • 湿布薬・ニトロダーム・ニコチンパッチなどは貼ったまま検査を受けられると火傷をする可能性がありますので外して頂きます。
  • 化粧品には、磁性体が含まれているもの(マスカラ・アイシャドウ等)があります。検査画像に影響を及ぼすだけでなく、
    火傷をする可能性がありますので出来れば付けずに来院して下さい。場合によっては検査前に化粧を落として頂くこともありますのでご了承下さい。
  • カラーコンタクトレンズは材質に金属が使われている場合がありますので、外してご来院いただくか、検査前に外して頂きます。

勤務体制

1. 時間外検査の対応(ローテーションを組んでの当番制)
2. 手術室における術中透視業務担当(ローテーションを組んでの当番制)

メリハリのある職場づくりを目指しています。また仕事と私生活を両立できるよう取り組んでいます。