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がん化学療法

Cancer Chemotherapy

外来化学療法について

がん患者さんに対し抗がん剤を使用した治療を行うことを「化学療法」といいます。
以前は化学療法のほとんどが入院で行われていましたが、副作用を軽減する治療法の進歩や患者さんの生活の質(QOL:Quality of Life)を重視する考え方への変化などの理由から、 現在その多くが外来で行われるようになってきました。このように外来で行う抗がん剤治療のことを、「外来化学療法」といいます。当院でも、患者さんのQOL重視の観点から外来化学療法への移行を積極的に進めています。

対象患者さんについて

当院で治療を受けるほとんどの方を対象に外来化学療法を行っていますが、すべての患者さんが外来治療可能なわけではありません。治療の内容、副作用の程度などを主治医と相談した上で、可能であれば外来での治療を進めていくことになります。

外来化学療法の流れ

外来化学療法を行っていくことが決まりましたら、外来化学療法の流れや注意点についてご理解いただくために、看護師によるオリエンテーションをさせていただきます。その際、よりスムーズに理解をしていただけるよう、パンフレット(下図右)を使用し実際に院内をご案内しながら説明を行っています。外来での化学療法治療当日の流れは以下のようになります。

当日の検査・診察の結果を踏まえ、主治医がその日の化学療法施行が可能と判断しましたら、外来化学療法室へ移動していただきます。その後、お薬が届き次第、点滴治療が開始されます。

◆治療当日の流れ◆

治療当日の流れ

外来化学療法の体制

  • ・医師、看護師、薬剤師、管理栄養士等、がん治療専門の多職種が連携する体制をとっています。
  • ・安心・安全な外来化学療法を推進していく観点から、日中は主治医に相談できる体制を整え、
     夜間・休日に不安な症状が生じた場合でも、当院へご連絡いただければ、当直医が迅速に対応し、
     必要な場合は入院できる体制を整えております。
  • ・化学療法で投与する薬剤は、当院の専門委員会で審査承認されたものを使用しております。
  • ・患者と事業者が共同作成した勤務状況文書の提出があった際には、
     就労と療養に必要な情報を提供し、勤務環境変化に対応した療養上必要な指導を行います。
外来化学療法スタッフ
外科医師中平 孝明(院長)
岩永 淳(医長)
看護師3名(内非常勤 1名)
薬剤師
(外来がん治療専門薬剤師)
坂口 哲陛
外来化学療法室 概要ベッド 4床
リクライニングチェア 3床
薬剤師 1名(病棟兼任)

外来化学療法中の緊急対応について

当院では、多くの患者さんが外来での治療を希望されますが、同時に外来での治療に不安を抱える患者さんも少なくありません。化学療法中には、副作用や元々の病状によって様々な症状が出現してくることがあります。そうした場合、どのような対処をしたらいいのかについては、オリエンテーションの際にお渡しするパンフレット等に記載しておりますので、再度ご自宅で目を通しておくことをおすすめします。しかし中には、自宅では対応が難しい症状や、病院を受診していていただく必要のある症状も含まれています。もし自宅で体調の変化や症状の出現を自覚された場合、お電話でお問い合わせいただくか、必要時には外来受診していただくことで十分対応可能です。当院では、通常時間帯の外来対応はもちろんのこと、夜間・休日も含め、24時間対応可能な体制が整っております。(夜間・休日は当直医対応)

Message for you

病気になり化学療法が始まることで、生活や仕事に大きな変化が生じることがあると思います。しかし、病気になったからといって、全く何もできなくなるわけではありません。今まで通りお仕事を続けたり、あるいはご自分の趣味に時間を使いながら、並行して化学療法を続けていける、そういう環境づくりのお手伝いをさせていただければと考えています。当院では、緊急対応可能な環境で安心して治療を受けていただけるよう、十分なスタッフを配置しバックアップ体制を整えておりますので、お気軽にご相談ください。

がん化学療法レジメンの公開にあたって

当院でのがん化学療法レジメンは当院内でのレジメン審査委員会、がん化学療法委員会において審査され、承認されたレジメンが登録されております。本資料は主に医療関係者が利用する事を前提に公開するものであり、当院でがん治療を受ける患者さんの安全性や適正管理を目的としております。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんので、あらかじめご了承頂きますようお願いします。なお、投与量、スケジュールや支持療法など、患者さんの状態によって変更される場合がございます。
上記、同意の上閲覧くださいますようお願いします。


化学療法レジメンはこちら

がん化学療法の連携について

当院では、より安全ながん化学療法を提供させていただくため、地域の保険調剤薬局と連携しております。
外来化学療法室にて治療された患者さんを対象に「お薬手帳」「外来化学療法情報提供書」を活用した情報共有に努めております。

通常の疑義照会について

FAX:0982-63-7084

様式をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた後、FAXにて当院薬局(2F)までご送信下さい。

通常の服薬情報提供書(トレーシングレポート)について

FAX:0982-63-8010

様式をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた後、FAXにて当院地域連携室(1F)までご送信またはご持参下さい。

※受信確認のFAXはいたしません。

がん化学療法に関するトレーシングレポートについて

FAX:0982-63-7084

保険薬局におかれましては、患者様の状況に応じて電話等により服薬状況や副作用の有無等についてモニターしていただき、主治医への情報提供が必要(緊急性の低いものに限る)と判断された場合、得られました情報ならびに薬学的評価を当院指定のトレーシングレポートにて当院薬局へFAX送付ください。ご協力よろしくお願い致します。
薬剤部にて内容を確認の上、主治医等と情報共有し診療に活用させていただきます。また緊急性の高いものに関しましては、病院代表もしくは薬局へ電話にてご連絡ください。
また、外来化学療法服薬情報提供書内の副作用評価は「有害事象共通用語基準V5.0(CTCAE V5.0)」基づいて行なっております。
様式をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた後、FAXにて当院薬局(2F)までご送信またはご持参下さい。

後発医薬品への変更の報告について

後発医薬品へ変更して調剤した場合、お薬手帳等にて情報のフィードバックをお願いします。
FAX連絡は不要です。

一般名処方にともなう調剤・医薬品の報告について

一般名処方からの調剤・後発医薬品への切り替えに関する内容は、FAX連絡は不要です。
お薬手帳等にて情報のフィードバックをお願いします。

連携充実加算について

当院では保険薬局や他の医療機関との連携を強化する目的で外来がん化学療法のレジメン内容、実施状況、副作用状況等記載した外来化学療法情報提供書を作成し交付しております。またそれに伴い連携充実加算の算定も行っております。